[Warrior] Giant OTK Control


Crushed!



Index


UPDATE: 14/1/14
クローズドβパッチによりWarsong Commanderのアビリティが変更されたため、この記事に書かれた戦術は実行不可能となります。

▼ Chapter 1. Introduction

▼ Chapter 2. キーカード

▼ Chapter 3. コンボ成立のメカニズム

▼ Chapter 4. デッキ構築例

▼ Chapter 5. このデッキのカウンター



Chapter 1. Introduction



ずいぶんと間が空きましたが、新ラダーシステム実装によりPlay modeがたいへん熱を帯びているのでデッキ解析の記事を再開していきましょう。

今回とり上げるのはNAサーバーのレジェンドランク1まで到達したプレイヤー”Razor”により、Test season1後半より急激に広まったWarriorの1ターンキル コンボデッキ。
OTKとはOne turn killの略語ですね。

予想以上に流行っており今回のクローズドβ Test season2におけるテーマのひとつともなりそうなのこのデッキ。使い方からカウンターまでひと通りチェックしていきましょう。
コンボを仕掛ける側受ける側どちらにあっても、思わず笑いがこぼれるほど駆け引きがたいへんおもしろいデッキビルドです。


まずはサンプルとして、Team Razer "Trump"の実践動画をどうぞ。Trumpによるアレンジバージョンですが要旨は同じです。

コンボ成功と失敗両方の好例をセットにした動画なのでオススメです。


[Youtube] Trump's : Warrior one turn kill deck





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Chapter 2. キーカード




Warsong Commander
フィールド上のフレンドリーミニオンに、Affect(持続影響)でチャージアビリティを付与するミニオン。Battlecryでは無いところがおミソ。
このミニオンが存在する限り、その後に続くミニオンはすべて即時攻撃が可能になる。

Molten Giant
今回のビルドにおける主要なダメージソース。このミニオンはヒーローのヘルス値に依存して召喚マナコストが減少する。本来のコストは20だが、ヒーローのヘルス値が10以下ならばマナコストは0になる。これはコンボ成立の条件その1。

Youthful Brewmaster
あらゆるミニオンとシナジーを持つ恐るべきパンダ。Blizzard社のパンダ好きは有名だがHearthstoneにおいても特別な寵愛を受けている。
フレンドリーミニオンを手札に戻すアビリティにより、Warsong Commanderのチャージ付与を受けダイレクトアタックを行ったミニオン、すなわちマナコスト0のMolten Giantが再攻撃可能になる。



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Chapter 3. コンボ成立のメカニズム


UPDATE: 14/1/14
クローズドβパッチによりWarsong Commanderのアビリティが変更されたため、この記事に書かれた戦術は実行不可能となります。

Wombo Combo




いかにしてヒーローのヘルスを10以下に調整するかはひとまず置いといて、コンボ成立の前提条件が揃っていると仮定します。

前提条件とは
・ 3種のキーカードがそれぞれ1枚以上手札にある
・ 使用可能なマナクリスタルが5以上
・ Molten Giantを連続で召喚できるヒーローのヘルス値
・ 相手のフィールドに(Taunt)タウントアビリティのミニオンが居ない


Warsong Commanderをあらかじめ召喚しておくことも可能ではありますが、相手から見れば何を犠牲にしてでも最優先排除対象のカードなので1ターン以上生き延びる望みは低いでしょう。このデッキに限らず、Warsong Commanderはゲーム後半に1ターンでコンボを狙うのが現実的な用法となります。


では計算。
コンボはMolten GiantYouthful Brewmasterが手札にそれぞれ何枚引けているかでコンボダメージが倍々ゲームとなります

Commander + Giant + Brewmaster = 19 damage(5)

Commander + Giant x2 + Brewmaster = 27 damage(5)

Commander + Giant + Brewmaster x2 = 30 damage(7)

Commander + Giant x2 + Brewmaster x2 = 38 damage(7)



Warsong Commanderを召喚
そこに続くMolten Giantが1回目のダイレクトアタック(ダメージ8)
Youthful Brewmasterを召喚しBattlecry発動で攻撃済みのGiantを手札に戻す
Brewmaster自身のアタックによりダメージ3、Giantを再召喚してダメージ8

これが基本形。



Control


コンボ成立のためにはまず”必要なカードを温存しなければならない”という強烈な制約があります。カード3枚、それぞれ2枚をデッキに入れるとして6枚。

手札に引いても条件が揃うまで使えない6枚。これにより、対戦相手が特殊なデッキを組んでいる場合や手札に恵まれなかった場合を除いて、ボード上のアドバンテージを取りに行くのは困難でしょう。


そこで発想の転換として、通常のセオリーにおいて相手のヘルスを削るダメージソースとなるミニオンを一切用いず、コントロールスペルによって機が熟すまで生き延びるのが、Razor's OTK Warriorスタイル。






Draw card


必要カードを手札に揃えるためにはドローカードも不可欠。先に挙げたコントロールスペルと相性の良いDrawアビリティカードをデッキにいれることが重点



カードを引きつつボードコントロール or 時間を稼ぐスペル
Slam ・ Shield Block





カードを引きつつコントロールスペルとのシナジーを持つミニオン
Azure Drake ・ Gadgetzan Auctioneer



ヘルスの調整


このデッキスタイルにおいてもっとも悩ましく、かつ駆け引きが面白い要素。コンボ成立条件である、Molten Giantを2回以上召喚できるまで自身のヘルスを調節するために必要なカードがWeaponカードです。



Fiery War Axe ・ Arathi Weaponsmith


Weaponカードの本来の使い方はヒーロー自身のヘルスと引き換えにボードコントロールをとることにありますが、このコンボデッキにおいては”任意で自分のヒーローのヘルスを削る”という役割を果たします。
スペルカード同様に使用したターンに攻撃可能、そして攻撃する対象を選ぶことができ、対象がエネミーミニオンであれば反撃ダメージを受けるからですね。

ウェポンの耐久値を温存するのがおミソ。



初期手札


基本的には、キーカード3種が初期手札に入っても全て捨てます。
(もし残すとしてもMolten Giant1枚だけに留めます)

このデッキはヒーローアビリティのArmor Up!とコントロールスペルによって生きながらえつつカードを引いて、複雑なコンボ成立の前提条件を整えていくスタイルです。
キーカードは時が来るまで使えないので、初期手札に入っても迷わず捨てましょう。


たとえばCommander + Giant + Brewmasterの3枚がそれぞれ手札に入ったとしても、30 damageコンボを行うにはBrewmasterがもう1枚必要になります。コンボ使用可能なマナコストは7。7ターン目までに最低7ドローで初期手札を除いた27枚(後攻26枚)から残りのBrewmasterをもう1枚引く確率は25.93%です。


心情的にはキーカードを手札に残したくもなりますが、「急ぐと死ぬ」という平安時代の剣豪にして思想家ミヤモト・マサシのコトワザにもあるように、遠回りこそ正道です。


幸運にも(?)Giantが2枚とCommander or Brewmasterの3枚が手札に揃っていれば残してもいいかもしれません。

しかしその場合も7ターン目までに最低7ドローで初期手札を除いた27枚(後攻26枚)から、デッキに2枚投入したCommander or Brewmasterを1枚引き当てる確率は45.87%。
そして何より、このコンボは相手のタウントアビリティ持ちミニオンによってブロックされることに留意。
前提条件のひとつには、相手のTaunt Minionの排除も含まれます。



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Chapter 4. デッキ構築例



Razor's style





2x Inner Rage
2x Execute
2x Whirlwind
2x Fiery War Axe
2x Cleave
2x Slam
1x Bloodmage Thalnos
2x Youthful Brewmaster
2x Shield Block
2x Raging Worgen
2x Warsong Commander
2x Arathi Weaponsmith
1x Brawl
2x Azure Drake
2x Gadgetzan Auctioneer
2x Molten Giant


デッキ解説
➥ [reddit] Razor's #1 Legend NA WARRIOR deck




Trump's style





1x Charge
2x Inner Rage
2x Execute
2x Shield Slam
2x Whirlwind
2x Fiery War Axe
2x Cleave
2x Slam
1x Bloodmage Thalnos
2x Youthful Brewmaster
2x Shield Block
2x Warsong Commander
2x Brawl
2x Gadgetzan Auctioneer
1x Gorehowl
1x Alexstrasza
2x Molten Giant



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Chapter 5. このデッキのカウンター


ぶっちゃけた話、あまりにもケースバイケースなのでコレが正解!とは言えません。
このデッキに限らず、Hearthstoneというのはそういうゲームなんですよね。だから面白いんですが。


状況により判断は変化するという前置きをして、対策について考えていきましょう。
まず、対戦相手がこのコンボを狙っていることは簡単に察知できます。低マナミニオンを出さない、マナが余ってるのにミニオンよりArmor値を優先する等々、あまりにも明白な特徴があるためです。

自分で使う場合も、相手にはバレているという前提で考えておきましょう。
そして、このコンボデッキに対しては数多くの対抗手段があります。


しかし、どれも決め手に欠ける上に判断がとてもむつかしいのです。



殺られる前に殺る


OTKビルドに対するハードカウンターは相手のコンボ成立前に倒すことです。
しかし、コントロールスペルに徹するWarriorデッキ相手にそれを実現するのは簡単な話ではありません。

それでもなお、この方針で戦うと決めたなら考え方は二通りあります。


ひとつは、相手が前提条件を揃える前に倒しきる。
このために必要なのは除去スペルに耐性を持つミニオンで確実にダメージを刻むことです。




”除去スペルに耐性を持つ”とは具体例を挙げていけばHarvest Golemのようなミニオン。
一回死んでもデスラットル発動により復活するため着実にダメージを蓄積します。
Silvermoon Guardianもディバインシールドによりダメージを一度吸収するため簡単には除去できません。ビクトリーおじさんもベストな選択です。

これらをDark Iron Dwarfのようなbuffにより強化しつつ相手のヘルスを素早く削っていきます。



もうひとつの考え方としては、1ターンで大量のダメージを与えヘルスを削り切ること。
相手はTauntカードを持たないので、手札に強力なコンボが可能であれば20ダメージ前後を与えるチャンスを窺います。

なぜ1ターンなのか?
ノーガードで殴られながらカードを集めていく相手に対して、キーカードを揃えられる前に倒しきることが難しいと判断した場合。この時はエネミーヒーローのヘルスを10以下にすることは自殺行為となります。
前提条件のお膳立てをしてあげる結果になるからですね。

敵Warriorのヘルスが20前後にあれば危険水域、ヘルス15前後はすでに間合いに入っています。
上述したWeaponの特殊な使い方を忘れないようにしましょう。



そしてどちらの考え方にも共通しますが、Brawlという危険なスペルカードの存在を常に念頭に置きます。
どれだけ大量にミニオンをフィールドに並べていても、このカード1枚でおじゃんです。

では1体のミニオンを強烈にbuffして殴るか?
Executeがあります。あまりオススメできない手です。



ソフトカウンター


ミニオンによるダイレクトアタックがダメージソースとなるコンボなので、当然Tauntアビリティでブロック可能です。ただ現状、後半戦のレイトゲームにおいて強力なTauntミニオンをデッキに組み込むプレイヤーは多くありません。

(実際このデッキは現行のセオリーに対するメタデッキ)




ここで有効なのはDefender of Argus
このカードは基本的に、中盤戦において低マナミニオンカードをパンプアップすることでボードコントロールを握るのに用いるミニオンです。
ノーガードで殴られる相手にマナコスト4~6帯でTauntを出すメリットはありません。
なので温存しておきましょう。

ただし、buffしたミニオンは相手のGiantに踏み潰され、Argusはパンダとバーターです。その後のダメージソースとして考えてはいけません。
Sunwalkerもこの状況においてはプリティーグッド。


もうひとつのソフトカウンターはヒーロー自身のヘルスを増やすこと。これは実行可能なヒーローが限られる手段ですが、実際有効です。


最後に。
このデッキビルドによく当たり、何度も負けているという方にオススメな必殺カードが存在します。



ひとつはWeapon破壊アビリティのミニオン2体Acidic Swamp OozeHarrison Jones
相手の温存する耐久値を破壊できますが、Weaponカードは使用ターンに即攻撃可能なので過信は禁物

もうひとつはMana Wraith。わたしの大好きなカードです。
終盤相手がキーカードを揃えている可能性が高く、かつ1ターンで相手のヘルスを削り切ることが出来そうにない場合の命綱となります。
お守りとして1枚デッキに入れておくと良いかもしれません。




名前

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Hearthstone dojo: [Warrior] Giant OTK Control
[Warrior] Giant OTK Control
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