ケチを付けるつもりはないのですが、ウンゴロて。いかがなものでしょうか。カタカナ表記は「アンゴロ」で良かったんじゃないかという意見にわたしも賛成です。ウンゴロいわれましても、ウンババのように呪詛めいた語感がそこはかとなく臭ってきそうな印象です。
なんと言いますか、ちょっとダサいフィーリングはハースストーンらしくて悪くはないとも思いますが。声に出して読みたいウンゴロ。超古代に形成されたウンゴロクレーターの秘められた謎とは。藤岡探検隊が大魔境ウンゴロを征く。
それはさておき、ハースストーンの次期拡張版となるこの「大魔境ウンゴロ(Journey of Un'Goro)」が本日未明に発表されました。追加カード135種類、リリースは4月初旬予定。先だって公式ブログでも発表されていた通り、この拡張パックが発売されると同時に2017年のスタンダードイヤーが更新され、BRM・TGT・LOEのカードセットが使用不可能になるマンモス年の幕開けとなります。
拡張版とマンモス年の概要についてはそれぞれ記事にしておりますので別途ご参照ください。ここではウンゴロの発表後にコミュニティから寄せられた様々な質問に対して開発チームが回答した内容や、新メカニズムの詳細など今回の拡張版にまつわる補足情報をとりまとめていきます。
関連情報:
ハースストーン次期エクスパンション「大魔境ウンゴロ(Journey to Un’Goro)」 [dojo]
次回スタンダード更新の予告 - マンモス年の始まりとクラシックカードの殿堂入り [dojo]
エレメンタル(Elemental)種族特性を獲得する既存ミニオン(の一部)
《風の王アラキア / Al'Akir the Windlord》
《アノマラス / Anomalus》
《バロン・ゲドン / Baron Geddon》
《アース・エレメンタル / Earth Elemental》
《ファイア・エレメンタル / Fire Elemental》
《ファイアガード・デストロイヤー / Fireguard Destroyer》
《フロスト・エレメンタル / Frost Elemental》
《アイス・レイジャー / Ice Rager》
《マグマ・レイジャー / Magma Rager》
《ネプチュロン / Neptulon》
《炎の王ラグナロス / Ragnaros the Firelord》
《光の王ラグナロス / Ragnaros, Lightlord》
《轟きのエレメンタル / Rumbling Elemental》
《自由なるエレメンタル / Unbound Elemental》
《ウォーター・エレメンタル / Water Elemental》
適応(Adapt)の補足
◆ 目的の能力を選べる確率
母集団10 サンプルサイズ3 同じ候補が複数出現しない前提
1-((7/10)*(6/9)*(5/8))
10の効果の内から1つだけ求める候補が表示される確率 - 30%
10の効果の内から2つ求める候補が表示される確率 - 53.3%
10の効果の内から3つ求める候補が表示される確率 - 70.8%
例えばAggroに対して挑発/Tauntだけを期待して召喚するならば30%の賭けとなり、トレード要因としての1/1Token召喚でも良しとするならば5割で求める能力が選択肢に表示されると考えられる。
◆ 選択候補全10種類の能力
Mike Donais氏の書き込みによると、下から4つの能力が公式トレーラーに登場しなかった残りの選択候補となるそうです。それぞれの名前は判明しておりません。(source)
ゲームデザイナーLegendaryFerret氏の訂正があり、隠れ身/Stealth効果は永続ではなく次のターンまで限定だったようです。(source)
液状化 | 呪文とヒーローパワーの標的にならない。 |
炎熱の爪 | 攻撃力+3 |
電気の盾 | 聖なる盾 |
動き回る胞子 | 断末魔:1/1の植物を2体召喚する。 |
巨体 | 挑発 |
電光石火 | 疾風 |
Volcanic Might | 体力+3 |
Rocky Carapace | +1/+1 |
Shrouding Mist | 次のターンまで隠れ身 |
Poison Spit | 「このミニオンからダメージを受けたミニオンを破壊する」のアビリティ |
◆ 緑なすロングネック / Verdant Longneckについて考える
- 液状化 - 呪文とヒーローパワーの標的にならない。 Naxxの《亡霊騎士 / Spectral Knight》に近い性能となるがややトレードに貧弱。
- 炎熱の爪 - 攻撃力+3 5マナ8/4のスタッツ。トレードに貧弱なもののプレッシャーにはなる。
- 電気の盾 - 聖なる盾 《シルバームーンの守護兵 / Silvermoon Guardian》が4マナ3/3なのでスタッツ的には合格。
- 動き回る胞子 - 断末魔:1/1の植物を2体召喚する。 植物は獣/Beast種族ではないものの、《蝕まれしオオカミ / Infested Wolf》に近い性能
- 巨体 - 挑発 《ブーティ・ベイのボディガード / Booty Bay Bodyguard》と同じ性能なので望ましい組み合わせではない。
- 電光石火 - 疾風 《疾風のハーピィ / Windfury Harpy》と比較してマナコストには優れている。《ヤシャラージュの烙印 / Mark of Y'Shaarj》などbuff効果と相性が良い。
- 名称不明 - 体力+3 5/5/7はつまり挑発/Taunt無しの《闇アラコア / Dark Arakkoa》
- 名称不明 - +1/+1 アビリティが無い《黄昏の鎚の暗黒治療師 / Twilight Darkmender》と同性能
- 名称不明 - 隠れ身 5/4スタッツは4マナのアベレージ帯なので隠れ身/Stealthで1マナ分
- 名称不明 - 「このミニオンからダメージを受けたミニオンを破壊する」のアビリティ 本体のスタッツとやや噛み合わない。1:1のトレードはほぼ狙えるが、返しのターンで相手は有利なトレードを選択しやすい。
それぞれの能力が付与されたパターンをざっくりと考えてみました。ひとつひとつを見ていくとあまりにも微妙な感想を抱くかもしれませんが、選択肢から状況に適した能力を付与できるという点においてDruidクラスの選択/Choose Oneと発見/Discoverを合体させたような興味深い新しいアビリティだと思われます。
レジェンドスペル「クエスト(Quest)」の仕様
◆ マリガンに必ず登場
「クエスト(Quest)」カードはゲーム開始時のマリガン候補に登場する。その際に他のカードと入れ替えてしまうことも可能。(source)
◆ 条件達成 - 召喚と使用の違い
「クエスト(Quest)」のカードテキストに表示される条件が「召喚(summon)」の場合は《頽廃させしものン=ゾス / N'Zoth, the Corruptor》が復活させたミニオンもカウントされる。カードテキストに「使用する(play)」と条件が示されている場合、《頽廃させしものン=ゾス / N'Zoth, the Corruptor》などのアビリティによってゲームボードへ召喚されたミニオンはクエスト達成にカウントされない。(source)
◆ Amara, Warden of Hopeの能力について
wardenの能力は自身のヒーローのヘルス最大値と現在地を40にセットする。その後にダメージを受け《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》を使用した場合、ヘルスは40の最大値まで回復する。 (source)
◆ 「クエスト(Quest)」スペルは1クラス1枚ずつ
今回はそれぞれのクラスに2枚ずつレ、ミニオンと「クエスト(Quest)」スペルが1枚ずつ全てのクラスに登場する。クラス中立は5枚のみで拡張版全体では合計23枚のレジェンドカードが存在する。(source)
◆ 「クエスト(Quest)」とRNG
発見/Discoverや《おしゃべりな本 / Babbling Book》のアビリティから「クエスト(Quest)」カードは出現しない。(source) , (source)
◆ 「クエスト(Quest)」はスペルカード
かなり特殊な性質を持ったカードではありますが、通常のスペルカードと同じ扱い。(source)
◆ 闘技場のピック候補?
いまのところ「クエスト(Quest)」を闘技場に登場させるつもりはない。(source)